文法は実在する
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:16140 高値:16230 安値:16020 終値:16100
出来高減の迷いの十字形状陰線。ほぼハラミ寄せ線(前日陽線で本日ハラミ十字)となっており、上昇の頭打ちを示唆。上昇途上のハラミ寄せ線は転機であり、反落を暗示する。スロー・ストキャスティクスも天井圏から38%へと、RSIは44%へと昨日の予測計算通りに続落しており、今一段の下落暗示。日経平均、TOPIXもほぼ類似形。NYDOWも出来高が増加していず、サポートライン上の微妙な位置にあり、これが崩れれば、再びガタリが来そうな危うい状況。
下方修正世界経済成長率
http://jp.reuters.com/article/economicNews/idJPnTK803011120070907
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-27771120070907
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-27770620070907
(寄り付き前)
第一レジスタンスラインは昨日ブレイクしてしまった。本日からは第二レジスタンスラインが試される。それは7/20高値-9/5高値を結ぶラインであり本日で16460処。CRB指数311.76(+0.27%)と10YEAR TREASURY NOTE yield直近がじわりと上昇している。基準線16255と転換線16215の位置関係がポイント。UO(アルティメートオシレーター)は高値圏。NYDOW、NASDAQ共に前日の下落幅に比べて戻りが弱い。8/4と8/5週足隔擬のブログ参照。
文法
例えば未知の外国語を学習しようとするとき、知らない単語や文法、語法、規則が次から次へと出現する。文法は学習を効率化するための、必要最小限のルールだが、そのルール自体が煩雑、支離滅裂、魑魅魍魎に思える。しかし、慣れてくると、確かにルールが実在することが分かる。ルールがなければ、他人の話を聞いても理解できないし、自分で使うことも出来ない。ルールは、大原則もあれば、ある程度あてはまる原則もあり、ゆらぎもあり、例外も実に多数ある。更にそれらが何重にも折り重なっていることもある。母国語だと、潜在意識のレベルでこの大まかなルールは定着している。外国人が誤った文章を言った場合、そういう言い方はしないだろうと直感的に分かるのが母国人。慣れてくれば、かつては複雑怪奇に思えた文法も、その規則性に驚嘆することもあろう。文法という人間社会が長年月に渡って造形したルールそのものの不思議さが、実に魅力的に感じられることもある。文法が何故複雑かというと、それは人間の思考力が凄まじく、感情が無窮であるから。
マーケットにも同様の規則がある。マーケットの規則を、言語の文法に例えたのはラリーウィリアムズ氏だが、言い得て妙である。原則が分かりだすと、例外は例外として処理できる。原則が分からないと、何が原則で、何が例外かの区別ができなくなり、必然的に混乱し、ランダムウォークだと思うようになる。恐らく多くの初心者は、そもそもルールがあるのか、それは幻想にすぎないのかの存在問題で悩むと思われる。
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