過去から学ぶ
本日は国立国会図書館へ行って来ました。
過去チャートの複写と文献検索のためです。
2000年版の30年月足チャート(投資レーダー)の巻頭言が考える材料を与えてくれました。
30年月足チャートの巻頭言を執筆するくらいの評論家ですから、2000年当時としては、それなりの方だったのでしょう。
そこに次のような言がございました。
「1998年10月の12780円を底として、これからは上昇するであろう。日本経済のファンダメンタルズは力強く回復している。底は確認できた」と。
事実この1998年から上昇基調であり、2000年3月には20820円まで上昇しています。
月足チャートを2000年3月までしか表示しないようにしますと、確かに上昇波動です。
しかし、この翌月3000円の急落(月足レベル)後、何と2003年4月の7600円まで、下落しつづけています。
底打ち後、上昇波動にあった2000年3月の20820円という高値時には、7600円などとは、おおよそ想像を絶するプライスだったと思います。
この評論家を非難している訳ではなく、マーケットとはこのようなものであるとの事実を挙げてみました。
株式評論家とは何を仕事にしているかと言いますと、投資家の最大公約感情を汲むのが仕事ではないかとも思います。
値動きやトレンド、実際の売買は、それとは全く別次元に存在しています。
過去のチャートを見つめることには、将来を考えるヒントがぎっしり詰まっていると思います。
昨夜のアメリカ
CME(ドル建て) 16730(大証比+30)円
NYDOW 12110.41(-49.27)
もう少し大きな動きを想定していましたが、トレンドラインは、予測通りの動きです。大きな動きは来週に持ち越しでしょう。強いCPI(消費者物価指数)により、利下げが遠のいたので、アメリカ経済も迷走状態です。
マーケットの名言
景気後退の初期の段階では商品先物の収益率は高い。一方、その時期は株式の収益率が一般に低い局面である。
ゲイリーゴールドン『商品先物の実話と神話』日経BP社p49
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://dai25.blog71.fc2.com/tb.php/149-a0d91238